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2−2 ICカード

 

現在、産学官で開発が進められている電子商取引(エレクトリックコマース)等のプロジェクト等において、本人認証の重要なキーテクノロジーとしてICカードを使用するケースが見られる。ICカードは、行政手続きの電子化における本人認証の有力な手段の一つとして期待が高い。また、オンラインによる行政手続きにおける料金徴収の問題(3章参照)の解決に何らかの形で寄与する可能性があると思われる。

 

(1)ICカードの機能

ICカードは一枚のカードにマネーの種類や保有残高、利用者情報、利用履歴等を管理するメモリーとデータ伝送制御や暗号処理を行うマイクロプロセッサ、銀行のATMとの接続端子等からなる。ICカードにおいては、チップ内において暗号処理等を行っているため、ネットワークを介した利用と比較すると第三者に暗号解読等の点においては安全性は高い。エレクトリックコマースにおいては、ICカードは本人認証だけでなく電子マネーとして通貨の代わりとしても利用されている。

 

?@ ICカードに金銭情報を持たせる場合

テレフォンカード等のプリペイドカード同様、ICカードのチップに現金に相当する情報を記録する方式である。この方式の利点は、利用時に残高の照会等を行わないため、システム的な拘束が少ないことである。反面、ICカードを紛失したり、火災や事故で消失・破壊した場合にICカード上の残高等の記録と一緒に金銭的価値まで喪失するという欠点を持っている。

 

?A センターが管理する場合

ICカードを使用する端末(銀行のATM、販売店のPOS等)がネットワークを介してセンターのコンピュータと通信を行い、使用額等のデータの照会や更新を行う方式である。この方式の利点・欠点は、上記の方式と反対に、カードの紛失・破損等の影響は少ないが、常に利用端末がネットワークで接続されている必要があるため、利用場所が限定され、数十円の買い物でもセンターにアクセスする必要があるとともに、通信回線やセンター機器のトラブル等の際には大規模な影響が発生する。

 

 

 

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